例の依頼人も要件も不明瞭な依頼を受けておいたわ。
えっ？
テメエ勝手に．．．オリファントはちゃんと倒したんだろうな。
ウォータームーンにこしかけて．．．
そっちの依頼は大変だったようね？
いやー、楽しかったけどねぇ。
思わぬ展開にはなりましたが一応こなせたようです。
ふぅん．．．ドラ先、大丈夫？
テメエに心配されるほど俺は疲れて見えんのか？
．．．で、次の依頼がなんだって。
確か私達「ニューロマンス」を指名していたと記憶していますが。
依頼書には待ち合わせの場所だけが書かれていたみたい。
樹海の１２Ｆ．．．この辺りに来てほしいそうよ。
．．．あっ！
ンだよ、テメエ．．．
ソロル先輩！！
依頼書に名前を書かなかったことにも理由があるのかしら？
酒場のマスターは知りつつ秘匿した可能性もありますね。
とにかく話を聞いてみましょう。
「お前らのおかげであいつを倒しリリは不死者の指輪を取り戻せたんだが．．．
ちょっと面倒なことが起こってな。
あの指輪は、所有者に強い魔力を与えるはずなんだが、調べてみたら指輪の魔力が異常に少ないんだとよ。
リリが言うには、あの化け物が指輪の魔力を使って強力な魔物を蘇らせてた可能性があるらしい」
迷宮最強！？
それは勿論！
大丈夫、みんな？
イヤちょっと待て、その責任感じて落ち込んでる奴はどこにいんだよ。
どうやら見当たらないようです。
つーか今の話と依頼人を隠す理由が繋がらねえんだが。
まさかテメエ、また独断専行じゃねえだろうな．．．
リリに内緒にしたいから街で声をかけなかったということ？
流石にそれはないと思いますが。
ん〜．．．ね、ケイス。
あン？
こちらこそ、よろしくお願いするわ。
レベル７７．．．ずい分と鍛えたようね。
目標はここ１２Ｆの通行止めされていた先をテリトリーにしているそうです。
充分注意して進みましょう。
そうだね、結構長い道のりっぽいし。
ケイスもいないしねぇ。
ええ．．．
えっ？
およ．．．
ほあぁ！？
無駄に入り組んだ１２Ｆをようやく抜けたと思ったら、いきなり何？
巨体がこちらを察知しブレスを吐くのを見ました。
恐らく今のが．．．
何か他にも効果があるかもしれない、と。
面倒ね．．．
ひとまず今の状態で戦闘に入ると全員盲目状態で戦うことになるようです。
それとフロアを徘徊してるＦ.Ｏ.Ｅが全然見えなくなっちゃうよ。
確か壁をすり抜けられる奴だよね？
時間経過で晴れるようですが、その都度ブレスを吐いてきます。
Ｆ.Ｏ.Ｅとは接触覚悟で進むしかないかと。
幸いソロルのレベルが高いおかげか逃走率は高めよ。
さっさと抜けてしまいましょう。
．．．っ。
．．．。
．．．。
何というか、アレね。こういったものを目の当たりにすると。
どうしても言いたくなってしまうわね．．．
腐ってやがる．．．
早すぎたんだ。
