分かった!
サソリのF.O.Eがキリンの突進を邪魔してくれてるんだね?
通常エンカウントに手間取んねえ限りこれで進めるって訳だ。
しかしまぁ...
流石に第二階層も大詰めなだけありました。
上手くF.O.Eをそれぞれ誘導しないと進めませんでしたね。
でもさ、良いこともあったじゃない。
新しく手に入った「鵜」と「牛」とか!
鵜は定期的にどこかで魚を飲み込んで帰ってきます。
牛からはミルクを。
ミルクはともかく、魚はマジか?
あのトリ公が吐きだした魚なんざ食いたくねえんだが。
別に胃袋に飲んでいる訳ではないですし、大丈夫ですよ。
それより私は牛の方が衝撃的でした。
...まァな。
あのバカ、マジで宿屋まで連れ帰りやがったからな。
鶏に蜜蜂に鵜と牛!
全部タダで預かってくれてお世話までしてくれる宿なんて、他にないよね!
あってたまるか!
前々から思ってたが、あの女将やっぱ頭おかし...
(さり気ない形ですが、ソロルはリリを庇うように立っています。
もしや彼女達は...)
というより、なんか評議会の許可がないと進めない場所なんだってさ!
一度街に帰るよう言われたよ。
評議会は十分な力量を持った冒険者を「達人」と呼び、
一流の証として「達人スキル」を伝授しているそうです。
ええ、恐らく凄いのでしょう。
しかし認められるには魔獣「ヒポグリフ」を征伐しなければなりません。
(またミッションを発動して、冒険者をふるいにかけんのか)
...。
いンや、伝授してもらえんなら有り難く頂戴するぜ。
そんじゃ宿屋で一旦休んで出発するか。
あの2人はすでにヒポグリフを倒し、達人と認められているのでしょう。
そして評議会の依頼であそこに立っていたのかと。
たった2人なのに凄いなぁ。
ところでケイス、さっき何気にしてたの?
やっぱり魔獣ヒポグリフの強さとか?
...あ、それとも怖い!?
ちげーよ馬鹿!
ただ今更、評議会は俺達に何を期待してんだってフト思ったんだ。
おう、ここにきて「達人スキル」なんてモンを出してきただろ。
それは俺達のためっつーより連中の目的のためじゃねーか?
そりゃそうだろ、達人スキルを仕込んだ冒険者に「何か」させてぇ筈だ。
ま、別にいいけどよ。
流石にそれは考えすぎじゃないかなー。
ケイスって陰謀論とか好きだよね!
(でも確かに、評議会は目的があって世界樹の探索を解禁したはず...
かつての暴王の支配...世界樹に「何が」あるのかを知って...)
ありゃ、フィンまで考え込んじゃった。
もー、今はヒポグリフに集中!みんな行くよー!
扉越しでも相当な圧を感じます。
事前の忠告通りかなりの強敵のようですね。
元来殺気をまき散らしながら生きている魔物なのか。
あるいは我々の気配を察しているのかもしれません。
んーっと...まだ作戦は立てようがないかな。
だからいつも通り戦ってみよう!
しかし刺すような鋭い殺気は存分に感じています。
警戒を...
ケイス、いつも通り「バンカー」からお願い!
あの巨体、きっと攻撃力がすごいと思う!
やっぱ大体の攻撃が物理のパワー馬鹿みてえだな。
しかも列攻撃ときたもんだ。
これはバンカーか私の獣達、どちらかを切る必要がありそうですね。
つーかコイツ、他に貫通攻撃も持ってやがンぞ。
召喚枠がバンカーだけになっても全然安定しねえ。
あたしの弱体でなんとか全員1撃は耐えられるけど、
連打されると厳しい...かな。
現状じゃ回復アイテムが単体対象しかねえっつの。
範囲攻撃ばっかじゃ...ッ!!
もしかしてカウンター狙いだったりする?
今の内に立て直せれば...
おい待て、3ターンで合計1,500も回復しやがったぞアイツ。