F.O.Eも徘徊しているようです。
27Fの紫光からジャンプしたこの場所は...
どうせならもうチット跳んで、この面倒な床を回避したかったぜ。
ひとまず街に帰還するか。
大市で「斥候の長靴」の在庫を確認しねえとなァ。
...しっかしアイツ、何でこういちいち離れるんだ?
毎度このやり取り、正直クソ鬱陶しいんだが。
そう、第六階層に独りだよ。
多分アルコンって、すんごく気が長いんだろうけど。
この28F、1つの大広間なのか?
今までとは全然違う構造だぞ。
各所にあるジャンプ装置もほぼ追ってくるF.O.Eを躱す用かしら。
そのようです。
ただ、中には29Fまでジャンプできる装置もあるのでしょう。
徘徊しているF.O.Eは追跡型のうえダメージ床に潜伏できるようです。
その際マップに映りません。
紫色の装置ならかなりの距離をジャンプできるはずよ。
そう考えると、エリア中を探す必要がありそうだけど。
戦闘の不安定さもあり、あまり長時間探索を続けられないのが現状です。
頻繁に街に戻ってたらあっという間に斥候の長靴が無くなりそうだねぇ。
しゃらくせえ。
そうなったら素材を集める必要があるじゃねえか。
仕方ありません。
...一応、今の手持ちだけで探索を終える方法もありそうですが。
モリイは気付いているのでは?
ある程度、探索を進めたら全滅するだけです。
...成程、確かに「正解を見つける」だけならそれで済むわね。
素材、経験値なんかは無に帰すけどな。
しかしテメエ、いよいよ思考がこのバカに汚染されてきてンぞ。
抜け道が無い、本当に「最短経路を探す」エリアだったもの。
ある意味新鮮だったわ。
そうね...
今だから言うけど、第三階層の初めは面食らったものよ。
ええ、すごいギルドを選んでしまったと、内心思っていたの...
うふふ。