．．．。
．．．ふむ。
あァ？
．．．。
えーっと、これって扉だよね？
扉ね。
水晶の中央に、金属製の扉が取り付けられているようだわ。
どうやらこの扉も開くみてえだな。
つまりこの先から次の階層へと進めるのでしょうか。
「次」．．．ねえ。
フィン、あの子は本当に「世界樹の頂きへと導く」と言っていたの？
ええ、そう言っていました。
「私は世界樹の頂きでこの時をずっと待っていた」とも．．．
一体あのガキは何モンなんだよ？
分かりません。
しかし間違いなく、見た目通りの子供ではないのでしょう。
この先に何があるのかはわからない。
だけど世界樹の頂きを目にするためには、扉を開くしかないということかしら。
世界樹の頂きかぁ．．．
ついにそこに手が届くかもしれない場所まで来たのですね。
あのガキの言うことを鵜呑みにするンならだがな。
ケイスはさー、こういう時くらい．．．
「世界樹の頂きにたどり着いたものは、それぞれの種族に伝わる伝説が叶う」。
えっ？
レムスくんがそう言っていたわ。権力に世界の謎、 最強の武や莫大な金銀財宝。
あらゆる欲望が満たされるだろう、とも。
何だテメエ、ンなことも知らなかったのかよ？
つかレムス「くん」かよ。
今更かもしれないけれど、世界樹を踏破した時．．．
みんなは何を望むの？
．．．あン？
望み．．．ですか。
うーん．．．
ともあれ、覚悟ができているなら扉を開いて、中へと進みましょう。
何だありゃあ．．．
また更に扉？があるね？
上層と繋がっていそうです。この中に上り階段があるのでしょうか。
．．．。
！？
オイオイオイオイオイ．．．！！！
うおおおおおおおおおお！！！？？
