追って来ますね。
シンプルにこちらを追跡するタイプのF.O.Eのようです。
双頭の犬。
あれがさっき聞いた...「恐ろしい魔物」なのかしら。
こんにちは、ニューロマンスです!
...ここで何してるんですか?
ったく、それでテメエに何かあったらどうすんだ。
家族が大事ならもっと方法をな...あ?
ハイ、衛兵さん! これどうぞ!!
いえいえどうぞ!どうぞどうぞどうぞ〜...
えっ?
竜水晶...は持ってないから、それと同じくらいのお金を渡したんだよ。
あァ?それで悦に入ってんのかよ。
もし薬が定期的に必要なモンだったらどうすんだ、テメエが...
別に可哀想だからあげた訳じゃないよ!
このフロアのことを教えてもらったから情報料、正当!
あの衛兵さん、すごく感謝していたわよ。
別にいいじゃない、650エン。
この先には「恐ろしい魔物」と「光る変な水晶柱」が待つのですね。
それを胸に、18Fの探索を進めましょう。
先程のF.O.Eは地形を利用することで撒けましたが、これは。
触った感じ今までの水晶以上の硬度を持っていそうです。
セリク店主の特注ツルハシでも破壊できないかもしれません。
つっても別に道を塞いでる訳じゃねえ、ぶっ壊す必要ねえだろ。
こんなモン無視して先に...うおっまぶしっ。
そう考えるのが妥当でしょう。
あの水晶は目の前に立った者を、どこか別の水晶まで飛ばすのかと。
転移というと樹海磁軸?だったかしら。
あれに似たような力を秘めているの...
樹海磁軸と違い、条件を満たすと自動的に転移させるようですが。
ウザってえ、俺達と水晶の位置関係が転移条件か?
これを利用して進むってんなら面倒なフロアだぜ。
えっ、迷い込んだわけじゃないよ!?
あたし達は世界樹の伝説を追う...追う?冒険者だ!!
上層の情報じゃねえか!
おいテメエ何で知ってやがる、この第四階層は今まで前人未踏だぞ。
素早く立ち去ったのでしょうか?
目は離さなかったつもりですが...
なんかちょっと嬉しそうだったねぇ。
冒険者を見たことなかったのかな?
これで一区切りですね。
モリイ、評議会に先程の出来事を報告しませんか?
はい、もしかしたらあの少女は重要人物かもしれません。
評議会の耳に入れておきたい。
おう。
それにあのガキは樹海の奥にいる魔物を知っていやがったしな。
まだ誰も踏破していない樹海の奥について知識がある。
これの意味するところは...
ねえ、わたし達も結晶化した竜の鱗「竜水晶の欠片」を拾っているわよね?
それは関係ないかしら?
ガキの思い込み、決めつけってことかよ? まァ無くもねえがな。
水晶竜は伝説上の存在であり、あの少女は「生息している」と言っていました。
まるで自分の目で見たかのように、です。
ん〜、ムリ!!
ここで考えても分かんないよ、だから確かめに行こう!
この18Fからまた一段と多く属性攻撃が飛んでくるわね。
ドラセンの「マテリアルガード」はほぼ必須かしら。
わたし達のギルドのドラグーン先輩のことよ。
ドラゴン戦士でも良いけれど。
あれっ!?
ケイスまだヒデオのことを「新人」って呼んでたの!?も〜。
わたしとしては「真人」というより「異人」で良いのだけれど。
...なんちゃって。
これで18Fの探索は終了ですね。
ただ、転移水晶のマッピング方法は正解がよく分からず我流です。
今ンとこは出発点と着地点を同じ色に塗って、色が足りねえからメモで2周目か。
パッと見の視覚性を重視したつもりですが、逆に分かり難いでしょうか?
出発点の方にメモを貼り付けるべきだったかもしれません。
別にこのフロアはこれで良いんじゃねーの。
...ま、この先で転移水晶の数が増えたら通用しねえ手法だろが。