11F:亡者を避け、光を求めし広間


ふにゃあああああ!?



ここが第三階層か。



遥か古代に大戦があった戦場跡とは聞いていましたが...
本当に不気味な樹海と化しているのですね。


だ、第三階層、キター...!



なかなかイイ雰囲気じゃねえか。
オイ新入り、ビビッてねえだろうな?


新入り...



...。



オイ新入り?



御免なさい、リーダーの手を握るのに忙しかったわ。
平気?モリイ。


あははー...ごめん。
大丈夫、すぐ慣れるから...


って、テメエがビビってンのかよ!?



せいやー!
良しっ、慣れた!!


早いですね。



適応力は冒険者の必須能力だからね!
あっ、ありがとう。


もういいの?
それは残念。


貴方は大丈夫ですか?
ええと...


ヒデオ。
ヒデオよ、フィンさん。大丈夫。


フィンで良いですよ、ヒデオ。
そうですか。


ヒデオ、突貫だったけど身体とか平気?



ええ、この世には凄い本があるのね。
指示された通りにスキルを取ったけれど、これで良かったかしら?


うんっ、オッケー。
とりあえずそれでお願い!


ったく...
まさかの新人、まさかのお預けだぜ。


4人目の加入で達人スキルは先送りですからね。



あたしが考えることを減らしたかっただけだから、
ケイスとフィンは授かっても良かったんだよ?


ギルドリーダーが授かっていないのに私達が授かる訳にはいきません。



まあ俺は別に取っても良かったんだがな。



よく分からないけれど、わたしも良かったわよ。



ああン?



それでは出発しましょうか。
...と、その前に。


...。



紹介がまだでしたね、ヒデオ。
私の猟犬と鷹、黒丸とギブスンです。


あら...素敵。
よろしくお願いするわ、先輩方。



戦闘は3人が後列でお願い!
ヒデオは「地の利」で火力を上げてから「空刃」で遠距離攻撃ね。


みんな揃って後列なの?
てっきり前列が3人になると思っていたのに...


う〜ん、そうする意味がまだ薄いんだよねぇ。



新入りがあれこれ言うつもりは無いから黙るけれど、
綺麗な子が1人で前衛というのは落ち着かないわね。


へ?



...。
(多少不安でしたが、しっかりと戦えるようです)


(じゃなきゃ樹海時軸で追い返すトコだったぜ。
流石に子守りしてる余裕はねえからな)


(しかし不思議です。あの種族スキルはセリアン...
しかし彼女にその特徴はありません)


(恰好からして妙だろ。ま、役に立つなら今はいいけどよ...)




それにしても、厄いわね。



あン?



...人骨が動いている所を初めて見たわ。



ネクロマンサーを見たことはありませんか?
このギルドにはいませんが、彼らは死霊を呼び出しますよ。


うん、そういえば...
あ!


何だァ、噂をすればかよ。



(誰、お知り合い?)



(リリとソロルです。それなりに有名な2人組らしいですが...)



(何かっつーとこっちに絡んでくる奴らだ。
どうも俺達よりずっと先を行ってるようだぜ)


(そう...)



...親切な人達ね。



でしょ!?
良い人達なんだよ〜。


でも、すでに2人の世界が出来上がっている感じ...
わたしが加わりたいと言っても断られたでしょうね。


ってテメエ、ンなこと考えてたのかよ?



勘違いしないで頂戴、貴方達に感謝していると言いたいの。



ハッ...



本当よ、わたしは...



ねえ、ソロル先輩に拠点を使っていいって言われたでしょ。
その2人の拠点に行ってみよう!


って何だ、ようするにたき火ポイントじゃねえか。



何言ってるのケイス、たき火は大事でしょ!



ここでは何が出来るの?



えっと、火を起こして料理とか...
休んで回復は出来ないっぽいかな?


料理...



最初は食材を焼くだけでしたが、少しずつレシピも増えてきています。
主に評議会のレムス王に教わっているんですが。


あの王サマだか王子サマだか、頭ン中がマジ料理だからな。



そう...成程。
食事は大事だものね。



ふにゃああああああ!?



!?



うざってえなあ、慣れたんじゃなかったのかよ?



せ、背中!
背中に何か冷たいのが...!


背中ァ...?



!!



吸血ヒル...ではないようね。
モリイ、掃ったわよ。


あ、有難う...
ふにゃ、服が...


御免なさい。
咄嗟だったから、つい。


(あの服で背中を見る為に、上着を剥ぐ必要が何処に...?)



う〜...くしっ。
急に寒くなって不快な感じがすると思ったら...


災難でしたね。
しかしこのナメクジ、何処から落ちて来たんでしょう。


不思議ね。



いいからとっとと服を着ろや。
しゃらくせぇ。



このフロアのF.O.Eは日光に当たると燃えて消える性質でしょうか。
消滅は一時的なので、その隙に先へ進む必要がありますね。


燃やせねえ夜間でも鈍足だから簡単に躱せるけどな。
むしろ鈍足すぎて誘導すんのにイラつく程だったぜ。


でも誘導中に通常エンカウントが発生すると危険、でしょう?



ええ、乱入の恐れがありますから。




これでこのフロアの探索も仕舞いか?
割とあっさりだったな。


そうですね、広さもほどほどでしたし比較的楽だったと思います。



あっさり...比較的楽...(強行軍に感じたけれど)



そこの小道で不思議な杯を拾ったよ!
なんだろうねコレ?


ンな怪しいモンよく拾えるなテメエ...



ふう...



あ、そうだ。
リリちゃんが言ってた「毒の地表」が無かったね?


そりゃあこの上に広がってやがんだろ。
それが何階かは知らねえがよ。


...。



大丈夫ですか、ヒデオ?
ひとまずお疲れ様でした。


いいえ...お役に立てたかしら?
街に送り返されないか不安だったのだけれど。


チッ、聞こえてやがったかテメエ。



だーいじょうぶ、なんの問題も無かったよ!
4人になって探索がちゃんと楽になった!


なら良いのだけれど。
うん...ありがとう。


言っとくが、テメエに買った装備分は稼いでから消えろよ?
もし逃げ出すんならな。


心外ね。
悪くない...そう思っていたところなのに。


そうかい。
なら、さっさと立ちな。


ええ...精進するわ。



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